本当の価値に気づくために必要な視点
私たちはつい、「IT=便利にする道具」と捉えがちです。
エクセルをシステムに変えるとか、紙をクラウドに載せるとか。確かに便利になりますし、省力化にもなります。でも、もしそれだけなら、ITの本当の力は封印されたままです。
なぜなら、ITは単に手間を減らすものではなく、経営戦略を実行するための「仕組み」を作る道具だからです。
「今の業務をそのままシステム化」は落とし穴
よくある話です。
ある企業が「業務効率化のためにシステムを導入したい」と言います。でも、要件定義に入ると出てくるのはこうです。
「今の仕事をそのままシステムにしてほしい」
これ、実は非常に危険な発想です。
ムダな作業や時代遅れなルールまで「そのまま」デジタル化してしまうからです。結果として、IT投資をしたのに現場の不満が増えるという、皮肉な結果になります。
ITの本質的な使い方とは?
合同会社タッチコア 代表 小西一有