DX・IT:第6回(最終回)DX・AI投資は、本当に経営力向上になっているのか ■■現場も、DX推進部門も、情報システム部門も、ベンダーも、経営者も、それぞれ正しいことをしている。それなのに、DX・AIを導入しても会社が変わらない―。その背景には、「会社として何ができるようになるのか」を設計する人の不在があります。プロジェクトを管理する責任者はいても、業務、情報、判断、責任、組織、IT・AIを一つの構造として設計する人がいない。本シリーズ最終回では、「設計知経営」を実現するビジネスアーキテクトの役割と、経営が持つべき設計責任について考えます。
DX・IT:第5回 DX・AI投資は、本当に経営力向上になっているのか ■■「予定どおり本番稼働しました」。DX・AIプロジェクトでは重要な成果ですが、それだけで「経営として成功した」と言えるでしょうか。ベンダーのゴールは、求められたシステムを品質・期限どおりに提供すること。一方、発注企業が問うべきなのは、その投資によって会社が以前できなかった何をできるようになったかです。今回は、「導入成功」と「経営成功」の違いを整理し、DX・AI投資を経営力向上につなげるために、発注企業が果たすべき役割と、本番稼働後に確認すべき成果について考えます。
DX・IT:第4回 DX・AI投資は、本当に経営力向上になっているのか ■■生成AIの導入案を前に、「それで、いくら儲かるのか」「何年で投資を回収できるのか」と問う。経営者として当然のことです。しかし、その問いだけでDX・AI投資を評価すると、目的はいつの間にか「いまの仕事を、いまより安く行うこと」へ縮んでいきます。 利益は重要です。しかし、利益は会社が持つ能力から生まれる「結果」でもあります。 顧客の変化を早く捉える。判断を速くする。現場の知を組織で共有し、次の判断に生かす。DX・AI投資で本当に問うべきなのは、こうした「会社として何ができるようになるのか」ではないでしょうか。 今回は、経営者だからこそ問うべき、DX・AI投資と経営力向上の関係について考えます。
DX・IT:第3回 DX・AI投資は、本当に経営力向上になっているのか ■■DXやAIを導入するとき、現場から聞こえてくるのは「仕事が楽になるなら使いたい」という声です。入力が減る、集計が自動化される、資料作成が速くなる。もちろん、それらは大切な成果です。 しかし、DX・AI投資の目的が「現場を楽にすること」だけで終わってしまえば、それは経営力向上といえるのでしょうか。 現場はこれまで、曖昧なルールや情報不足、部門間の調整など、会社のさまざまな構造不備を吸収しながら仕事を回してきました。だからこそ、新しい仕組みに対して「これ以上、面倒なことを増やさないでほしい」と考えるのは自然なことです。 第3回では、現場の負担軽減の先にある「現場の知を会社の力に変えるDX・AI投資」について考えます。
DX・IT:第2回 DX・AI投資は、本当に経営力向上になっているのか ■■XやAIを導入したのに、現場で使われない。使われていても、会社が変わった実感がない。 そんなとき、「使うのは現場の責任です」という言葉が聞かれます。 しかし、本当にそうでしょうか。 デジタル担当は「導入」で終わり、現場は「利用」、経営者は「投資承認」で終わる。 その責任の切れ目に、DX・AI投資が経営力向上につながらない原因があります。 問うべきなのは、誰が使ったかではなく、「その仕組みによって、会社は何ができるようになったのか」です。 DX・AIを単なるツール導入で終わらせず、会社の「能力」に変えるために、デジタル担当、現場、経営がそれぞれ何に責任を持つべきなのかを考えます。
DX・IT:第1回 DX・AI投資は、本当に経営力向上になっているのか ■■中小企業のDXやAI導入を後押しする、補助金や税制などのさまざまな支援制度。設備やシステムへの投資は、企業が成長するための大切な一歩です。しかし、設備を入れた、AIを使い始めた、システムを刷新した―それだけで「経営力が向上した」と言えるでしょうか。 本当に問うべきなのは、その投資によって、会社は何ができるようになったのかです。 顧客や現場の変化を早く捉える。必要な情報を生み出す。より速く的確に判断する。属人的な知識を組織の力に変え、学習し、変化し続ける。DXやAIを「導入」で終わらせず、会社の能力へ変えるために必要な視点を考えます。
経営・戦略:第10回 何ができるようになったのか ■DXやAI、クラウド、SFA、BI、RPAを導入しても、会社が変わった実感がない。そう感じている企業に必要なのは、次のツールを探すことではありません。問うべきなのは、「その投資で、会社は何ができるようになったのか」です。作業時間の短縮ではなく、経営判断の速さ、顧客価値、現場の知の活用、会社として学習する力まで見なければ、DXもAIも導入で終わります。連載最終回では、暗黙知経営から設計知経営へ進むために、経営が取り戻すべき問いをあらためて考えます。
経営・戦略:第9回 何ができるようになったのか ■■DXやAIの時代には、経営者にもITへの理解が求められます。しかし、経営者がエンジニアのように技術の細部を学ぶことが目的ではありません。本当に必要なのは、自社の業務がどうつながり、情報がどこで生まれ、誰が何を判断し、責任がどこにあるのかを理解することです。技術は、会社の構造に組み込まれて初めて経営能力になります。今回は、経営者が学ぶべきものを「ITの使い方」ではなく、「ITが効く会社のつくり方」という視点から考えます。