第2回:情シスの役割再定義―「守る仕事」と「変える仕事」を取り違えない //DXが進まないとき、情シスが槍玉に上がることがあります。一方で情シス側にも「無理な要求ばかり」「現場が分かっていない」という不満が溜まります。しかしこの対立は感情論ではなく、役割が定義されていないことが原因です。ERP再定義の立場から見ると、情シスが守るべきものはサーバーでもネットワークでもパッケージでもなく、「企業活動の記録が途切れない状態」そのものだと分かります。止めてはならないのは基幹(記録)であり、情報(利活用)は試して作り替えてよい。第2回では、守る仕事と変える仕事を取り違えないための判断軸を示し、情シスが変革のブレーキではなく、変革を成立させる前提条件になり得ることをお話しします。
第1回:基幹システムとは何か―ERPを再定義すると、情報システムの意味が変わる //ERPを「企業資源計画」として捉え直すと、基幹システムと情報システムの意味は根本から変わります。会計だから基幹、販売管理だから基幹、という“機能名ベース”の理解ではなく、企業活動の最小単位である「素活動」をリアルタイムで記録し続ける仕組みこそが基幹である、という再定義です。第1 回は「止められないシステムが増え続ける」日本企業の構造問題を整理し、役割分離がなぜDXの前提条件になるのかをお話ししていいます。
Weekly:業務改革に「現場精通」は本当に必要なのか― あるワークショップで起きた静かな違和感 //「現場に精通していないと、業務改革はできない」 本当にそうでしょうか。 業務改革を ・現場理解の延長と考えるのか ・経営戦略に基づく“設計行為”と考えるのか この違いが、改革が進む組織と、改善止まりの組織を分けています。 現場は設計者ではない。 設計を検証する存在だ。 あるワークショップで起きた違和感の正体を、言語化しました。