第1回(1/5):なぜ経営コンサルは「違いが分からない」のか ― 問題は“提供価値の抽象度”にある //このテーマでブログを書こうと思ったきっかけは、 経営者の方から、何度も同じ問いをいただいていたからです。 「コンサル会社って、結局どこも同じに見えるのですが、何が違うのですか?」 その疑問はもっともだと思っています。 どの会社も、戦略立案、DX推進、変革支援と掲げている。 しかし違いが見えにくい。 こんな声もよく伺います。 「戦略はある。でも、現場が動かない。」 中期計画もある。DX方針も掲げている。 それでも組織が変わらない。 原因の多くは、“戦略が悪い”ことではありません。 戦略が業務構造に落ちていないことです。 部門の役割、意思決定の流れ、評価制度、ITの位置づけ。 そこが変わらない限り、戦略はスローガンのままです。 今回は、中堅企業の変革現場で私たち(タッチコア)が一向き合い続けてきた 「戦略を構造に落とす」というテーマについて、5回にわたり整理していきます。 私たちの存在意義をお伝えできると思います。
第5回(5/5):アイデア創出を再定義する ―人口構造問題と環境問題から鍛える“前提設計力” //4月期開講に向けて~ アイデア創出とは、思いつくことではありません。 それは「前提を設計する力」です。 本シリーズの最終回では、人口構造問題と環境問題を題材に、なぜ改善の延長線上に競争優位は生まれないのかを総括します。成長・労働・生産・所有といった“自明”を疑い、構造から構想を組み立てる。その訓練こそが、本講座の核心です。 15回を通じて、前提を可視化し、壊し、再設計する。 「他にもある」と言われない構想は、発想法ではなく、前提設計から生まれる。 思考の安全地帯を出たい人へ。講座でお待ちしています。
第4回(4/5):前提を守る人はなぜ反発するのか ―人口構造問題と環境問題が示す“思考の防衛本能” //4月期講座開講にむけて~ なぜ前提を疑うと、人は反発するのか。 人口構造問題で「成長を前提にしない」、環境問題で「生産しない設計」を示したとき。 議論は止まり、時に強い反発が生まれます。 それは論理の問題ではありません。 前提が、成功体験や専門性、そして“善”と結びついたアイデンティティだからです。 今回は、人口構造問題と環境問題を通して、 前提を守ろうとする“思考の防衛本能”を読み解きます。 怒りの先にしか、本当の構想は生まれない―その理由に迫ります。
第3回(3/5):改善の先に競争優位はない―人口構造問題と環境問題が示す“安全な思考”の限界 //4月期講座開講にむけて~ 改善は重要ですが、改善の延長線上に競争優位は生まれません。 なぜなら改善とは、既存の「前提」を守る行為だからです。 人口構造問題では“成長と労働”という前提、環境問題では“生産と所有”という前提が無意識に共有されています。その枠内での効率化や最適化は合理的で安全ですが、解は収束し、差は生まれません。 さらに前提は、成功体験や専門性、そして「善」と結びついています。だからこそ疑われると人は怒る。それは論理ではなく、防衛本能です。 競争優位は、安心の側ではなく、前提を壊した先にあります。
第2回(2/5):なぜテクノロジーに逃げ改善に留まるのか―人口構造問題と環境問題が示す“思考の安全地帯” //4月期講座開講にむけて~ なぜ人はテクノロジーに逃げ、改善に留まるのか。 人口構造問題でも環境問題でも、多くの議論は「今の構造を維持する」という前提の中での効率化や最適化にとどまります。 それは合理的で安全だからです。 しかし前提を疑う問いは、不安を生み、既存の成功モデルや専門性を揺さぶります。 だから人は無意識に“思考の安全地帯”へ戻る。 競争優位は、改善の延長線上ではなく、前提を壊した先に生まれる。 今回は、その構造を可視化していきます。
第1回(1/5):なぜあなたのアイデアは「他にもある」と言われるのか ―人口構造問題と環境問題が示す“凡庸化の構造” //4月期講座開講にむけて~ 「それ、他にもありますよね。」と言われる理由は、発想力ではなく“前提”にあります。 人口構造問題では「労働力を維持する」、環境問題では「生産し続ける」。 同じ前提に立つ限り、解は似通い、構想は凡庸化します。 イノベーションは、改善ではなく「仕方がない」と思っている前提を疑った瞬間に生まれる。 能力ではなく、前提を揺らせるかどうかが差を生みます。
Weekly:第4回 情報システムに影響システムを合わせる極悪非道 //第1回から第3回で見えてきたのは、改革が失敗する根本原因は“システムの出来”ではなく、「設計すべきものを設計していない」ことだという点です。 情報システムの導入は、業務プロセスを変えるだけではありません。 権限や責任、判断のタイミング、可視化される範囲など、人と組織の振る舞いの仕組みそのものを変えます。 第4回では、この領域を「影響システム」と定義し、情報システムだけを設計して影響システムを放置することが、改革を歪ませる仕組みを整理します。 そして最も危険なパターン―情報システムの制約に合わせて影響システムを作り直す「システム都合の組織改変」について、なぜそれが“最低最悪・極悪非道”なのかを明確にします。改革における正しい設計順序を提示し、全編を束ねる最終回で
Weekly:第3回「次はAIを入れれば解決する」―技術が問題を増幅させる //業務改革やシステム導入が思うように進まないとき、次に現れるのが「次はAIを入れれば解決する」という技術への期待です。 しかし多くの場合、問題の原因は技術不足ではありません。 誰が決めるのか、判断基準は何か、例外は誰が引き取るのか、失敗時の責任は誰が負うのか―こうした“決めるべきもの”が曖昧なまま放置されていることが、改革を止めています。 この状態でAIや高度な仕組みを導入すると、現場の調整で吸収されていた曖昧さが許されなくなり、問題はむしろ加速・増幅します。 第3回では、AIが「解決」ではなく「露呈」を加速する理由を整理し、技術導入の前に整えるべき設計対象についてお話ししていきます。