リモートワークはデジタル・トランスフォーメーション?
3月以降コロナ禍で、多くの日本企業では、テレワークや、隔日出勤や時差出勤を導入したり、人との接触を極力抑える業務遂行を行っておられるようです。
それはそれで、素晴らしい対応です。
しかしここで、「当社もデジタル・トランスフォーメーションの推進が加速したな。」と、勘違いされている経営者が、意外に多いのです。
残念ながら、デジタル・トランスフォーメーションは、テレワークを導入することではありません。
敢えて足すと、物理的な書類(紙)を止めて電子化したというのも、デジタル・トランスフォーメーションではありません。
「デジタル・トランスフォーメンション」とは
デジタルのケーパビリティを利用したビジネスモデルの変革、それがデジタル・トランスフォーメーションです。
今までとは、企業組織のリソースの活用の仕方も違えば、収益になるケーパビリティも違うでしょう。
ヒトコトで言えば「別の会社になる」ようなもので、似ても似つかぬ企業に変身することを指します。
経営者がしなければならないこと
「社員がオフィスに来なくても、何とかなった。」という目の前に見える事象が、自社が似ても似つかぬ企業になったように感じさせてしまうのかもしれません。
しかし、ビジネスそのものが、旧態依然としたままであれば、それはデジタル・トランスフォーメーションではないのです。
これから来る、本当のコロナ禍の影響に立ち向かうためにも、他社よりも早く、新しいビジネスモデルを打ち出す。
経営者は、今が「新たなことを始めるチャンス」なのだということを、意識し、決意しなければらないのです。