TouchCore Blog | 第2章:気づきー学びの中で見えた「センター長の責任」
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第2章:気づきー学びの中で見えた「センター長の責任」

私は現在、経営コンサルタントとして活動しています。
しかしその原点は、20年前に突然任された「800人規模のコールセンター長」という経験にあります。

当時、コールセンターのコストは売上高の15%に達し、経営が揺らぐ危機的状況でした。私は経験ゼロのままその現場に放り込まれ、数字と現場の両面で結果を出すことを求められました。

最終的に

・コストを売上高の15%から1/3以下に削減(有価証券報告書に明記)

・「最悪」と批判されていた顧客の声を「感謝の手紙」に変える

という成果を残しました。

私はこの体験から「経営は必ず変えられる」という確信を得ました。そしてこの確信こそが、今の私のコンサルティングの基盤になっています。

第1章:突然の任命と苦闘の現場
第2章:気づきー学びの中で見えた「センター長の責任」

第3章:変革ー「出社」と「通話時間短縮」に支配されていた現場から
第4章:人を大事にする文化が生む顧客第一
第5章:成果、そして経営コンサルへの道



第2章:気づきー学びの中で見えた「センター長の責任」

「知らないのだから、学ばなければならない」。そう決めた私は、コールセンター長向けセミナーに片っ端から参加しました。
ある外資系IT企業のセンター長が講師を務めるセミナーで、私は衝撃を受けました。
「センターが駄目なのは、センター長であるあなたが駄目だからです。」
きつい言葉でしたが、不思議と胸が晴れる思いでした。
さらに彼はこう言いました。
「システムだって、運用方針が決まらなければ要件が固まらないでしょう。」
私は初めて「方針を策定するのはセンター長の責任」だと気づいたのです。
そして上司に相談したとき、「当社は元々サポートが命だ」と言われ、私はスローガンを掲げました。
「当社は、サポートが良いからお客さまに選ばれる会社です。」

経営層・現場・顧客の利害が食い違う中で、あなたは「自分の組織は何を旗印にすべきか?」と考えたことはありますか?


合同会社タッチコア 小西一有