
営業Aさんが製造Bさんへ資料を渡す。Bさんは「もう一度仕様を…」。Aさんは「え、そこまで必要?」。この小さな差が一日を食い尽くす。豪華な手順書より、まずは境目の約束が効きます。
“置き手紙”の雛形はこれで十分です。
・インプット:何を・どの形式で・いつ渡す?
・完成条件(DoD):合格のサインは何?(測れる表現で)
・責任境界:どこまでが送る側/どこからが受ける側?
・例外の扱い:許容範囲/要相談/禁止を3段で
・エスカレーション:誰に・いつ・どう連絡する?
作り方(現場1日ワーク)
1.主要な受け渡し10件を棚卸し
2.雛形に現場の言葉で書く(専門語は不要)
3.A/Bで赤入れ回(見解のズレをその場で潰す)
4.例外ログの置き場所と責任者を決める

ひと言まとめ
境目を決めると、往復が減る=息がしやすくなる。
合同会社タッチコア 小西一有
第1回:忙しいのは“働いているから”じゃない—確認と待ちの渋滞をほどこう