
稟議が机の上で旅をしていませんか? 課長→次長→部長→役員…。お辞儀は深いけど、モノは動かない。段数を半分にして、時間の約束(SLA)を設けるだけで、現場はスッと軽くなります。例外はログに残して週30分で処理。肥大化した“慎重さ”を、仕組みの慎重さに置き換えましょう。
運用の骨子
・委譲のしきい値=金額×法規×対外影響(これを超えたら上申)
・承認SLA=24h以内に応答(OK/差戻し/保留理由)
・RACIの最小化=ResponsibleとApproverを絞る
・例外ログ会=毎週30分、パターン化→標準へ
ミニKPI
・平均承認段数、滞留時間
・権限内決裁率(現場で決まった比率)
・差戻し理由トップ3(改善のネタ)

ひと言まとめ
決め方を痩せさせると、スピードと品質が同時に上がる。
合同会社タッチコア 小西一有
第1回:忙しいのは“働いているから”じゃない—確認と待ちの渋滞をほどこう
第2回:受け渡しの“置き手紙”を作る—部門の境目で迷子にしない