TouchCore Blog | 第5回:経営者が戦略を実装に導く力ー「構造を理解し、導入できる経営者」こそ戦略を現実に変える
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第5回:経営者が戦略を実装に導く力ー「構造を理解し、導入できる経営者」こそ戦略を現実に変える

戦略を“絵に描いた餅”にしないために

どんな企業にも立派な構想があります。
しかし、それが業務に落ちず終わってしまうのは、経営が“構造”を持っていないからです。
戦略は「意図」であり、その意図を実現するためには「業務構造」という仕組みが必要です。

経営者の新しい役割:構造を理解し、導入する

経営者が自らアーキテクチャを描く必要はありません。
重要なのは、構造の考え方を理解し、それを導入できることです。
* 構造思考を理解すること
* 自社の戦略を構造に落とし込む意義を認識すること
* それを支援できる専門家を活用すること
この3点ができる経営者は、戦略を実装に導ける経営者です。

外部と経営の「二人三脚」が戦略を実現する

外部のビジネスアーキテクトが構造を描き、経営者がそれを読み取り、自社文化に根づかせる。
これも、戦略を現実に変える正しい分担です。

構造を理解する経営者は現場を変える

構造理解とは、業務のつながりを「価値の流れ」として捉える力です。
経営者がこの視点を持つことで、現場の改善が全体最適に変わります。

まとめー描くのは外部、導くのは経営

ビジネスアーキテクチャは戦略を現実に変える“設計図”です。
描くのは外部の専門家。導くのは経営者。
それでもいいのです、問題は役割を果たす人がいるのかどうかです。
この二つの役割がかみ合うとき、戦略は実装されます。


合同会社タッチコア 小西一有

第1回:なぜ“成長戦略”は現場に届かないのか― 戦略と業務をつなぐ「構造設計」の欠如
第2回:意図が伝わらない組織の構造―経営の言葉を翻訳する「ビジネスアーキテクチャ」の必要性
第3回
:戦略を業務に翻訳するという仕事ービジネスアーキテクチャが描く「実装としての戦略」

第4回:業務改革が失敗する典型パターンービジネスアーキテクチャを欠いた改革は、必ず迷走する