人材育成:全5回のおまけ 少しだけ個人的な話をさせてください
人材育成:第4回 プログラミング教育では育たない「IT企画人材」とは ■企業のDXを推進する上で、本当に不足しているのは「技術者」なのでしょうか。実際には、経営とITをつなぐ“IT企画人材”の不足こそが、大きな課題になっています。IT企画人材に求められるのは、コードを書く力ではなく、「何を変えるべきか」を定義し、業務を再設計し、ITで実現可能な形へ落とし込む力です。今回は、プログラミング教育だけでは育たない“IT企画人材”とは何か、その本質について整理します。
人材育成:第3回 なぜ情報教育は“作る側の論理”に偏るのか ■大学の情報教育では、なぜ「システムをどう作るか」に重点が置かれるのでしょうか。その背景には、教育そのものが“作る側の論理”で構成されているという問題があります。プログラミングやネットワークは体系化しやすく、教えやすい。一方で、「業務をどう変えるか」「経営戦略をどうITに落とし込むか」といった領域は、正解が一つではありません。今回は、情報教育が技術偏重になりやすい理由と、その結果として失われている「使って変える力」について考えます。
人材育成:第2回 なぜズレたのか?—経営学とITの“不幸な分断” ■なぜ経営学部の情報教育は、“SE養成”のような形になってしまったのでしょうか。その背景には、長年続いてきた「経営とITの分断」があります。企業では、ITは専門部門や外部ベンダーに任せるものとされ、経営と切り離されてきました。その構造は教育現場にも持ち込まれ、「経営は経営」「ITはIT」と別々に教えられる状況を生み出しています。今回は、この“不幸な分断”が、現在の情報教育にどのような影響を与えているのかを掘り下げます。
人材育成:第1回 経営学部の「情報コース」は誰のためのものか? ■近年、多くの大学で「経営学部 情報コース」が設置されています。しかし、その教育内容を見てみると、プログラミングやネットワーク、資格対策など、“ITベンダー就職”を前提とした構成が目立ちます。本来、経営学部が担うべき情報教育とは、「ITを作ること」ではなく、「ITを使って企業や業務をどう変えるか」を学ぶ場ではないでしょうか。今回は、現在の情報教育が抱える違和感の正体を掘り下げながら、経営学部に本当に必要な情報教育のあり方について考えていきます。
人材育成:第5回 企業が育てるべきは、ミスをしない打者ではないー凡打製造装置から、イノベーション人材を育てる研修へ //企業が育てるべきなのは、「ミスをしない社員」なのでしょうか。それとも「試合を変える一打を打てる人材」なのでしょうか。今回は、これまでの議論を踏まえ、凡打製造装置となりがちな研修から、イノベーション人材を育てる研修へと転換するための具体的な視点を提示します。全員を変革人材にする必要はありません。しかし、その芽を潰さないことが、企業の未来を左右します。
人材育成:第4回 35歳で失われるのは、若さではなく“違和感”であるー 会社の型に馴染みすぎた社員は、なぜ強く振れなくなるのか //35歳で失われるのは、若さではありません。「違和感」です。組織の中で経験を積むほど、本来持っていた問いや疑問は少しずつ消えていきます。それは成長ではなく、適応の結果かもしれません。今回は、なぜ人は強く振れなくなるのかを掘り下げながら、企業が無意識に進めてしまう「思考停止の育成」と、それを防ぐための教育のあり方を考えます。
人材育成:第3回 ロバストな社員を育てる会社に、ホームランバッターは生まれるかー壊れにくい仕組みをつくることと、壊れにくいだけの社員をつくることは違う //「ロバストな組織をつくる」という考え方は重要です。しかしそれが、「逸脱しない社員を育てること」と混同されてはいないでしょうか。壊れにくい仕組みをつくることと、壊れにくいだけの人材をつくることはまったく別の話です。今回は、ロバストという概念を手がかりに、企業が本当に目指すべき人材像と、変化を生み出す力の育て方について考えます。