第1回:価値とは「お客さまの進歩」である—“儲け”から切り離す再定義 //「良い製品なのに値下げ要請が止まらない」—原因は“価値=価格”の思考です。価値は成果×確度・時間短縮・不安低減・体験から、支払や手間などの負担を差し引いた純価値。まずは“誰の・どの場面・どんな面倒をどう消すか”を一行で固定します。
第6回(おまけ):“うちは柔軟だから選ばれる”問題—善意をメニューに変える //イレギュラーに応えて喜ばれる—素敵です。ただ、善意のその場対応は人に寄りかかる。やるならメニュー化して、価格と約束を透明に。
第5回:まず90日だけ本気で—”忙しさ軽減を体感する“計画 //永遠の改革は疲れます。90日と区切って、3つの数字だけ追いかけましょう。社員の表情が変わるのは、意外と早い。
第4回:DXは“増幅器”—設計が整ってからスイッチON //自動化は魅力的。でも設計がガタついたままスイッチを入れると、早くなるのはミスと往復です。順番をひっくり返さないのがコツ。
第3回:承認の“段数”を半分に—決めごとの回し方を細く短く //会議も規程もあるのに、決まらない。理由は簡単、段が多いから。金額とリスクで『ここまで任せる』を決めれば、現場は前に進みます。
第2回:受け渡しの“置き手紙”を作る—部門の境目で迷子にしない //「手順書ならある」。でも渡す瞬間がふわっとしている—そこが渋滞の入口です。『置き手紙』のように、渡す条件を1枚にするだけで、往復が消えます。
第6回おまけ:DXを阻む最大のバイアスー「既存組織」を超えて業務を設計する //「DX最大の敵は“既存組織”です」 「○○部が反発する」「□□課が不要になる」 こうした声に縛られると、業務改革は前に進みません。 業務モデリングの真の価値は、既存組織というバイアスから解放されること。 DXを成功させるには、組織を守るのではなく、戦略を実現する業務を設計する勇気が必要です。
第1回:忙しいのは“働いているから”じゃない—確認と待ちの渋滞をほどこう //朝のデスクでコーヒーを飲む前から電話が鳴る。「その件、誰がOK出した?」。社員は頑張っているのに、なぜか毎日バタバタ。原因はIT不足ではなく、「確認」と「待ちの渋滞」かもしれません。