第5回:基幹システムとDXー記録基盤と情報基盤の融合 //DX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれて久しいですが、その前提条件を見誤っている企業が少なくありません。多くの企業が「新しいアプリケーション導入」や「クラウド活用」をDXと混同しています。しかしDXの基盤は、過去も現在も変わらず 基幹システム にあります。本記事では、基幹システムと情報系システムをどう融合させ、DXの土台を築くのかを整理します。
第4回:日本で基幹システムが会計に矮小化された歴史的背景 //日本企業において「基幹システム=会計システム」という誤解が根強いのは偶然ではありません。背景には、1970年前後に大企業が電子計算機を導入した際の歴史的経緯があります。本記事では、なぜ基幹システムが会計に矮小化されてきたのか、その歴史を振り返りながら、誤解の根を探ります。
第3回:なぜ基幹システムは止めてはいけないのか-Mission Criticalの本質界 //「基幹システムは止めてはいけない」-この言葉は、多くの人が聞いたことのある説明でしょう。しかしその理由を問うと、「会計処理ができなくなるから」「取引先への迷惑になるから」といった表面的な答えが返ってくることが少なくありません。本質はそこにはありません。基幹システムが止められない理由は、企業活動そのものを絶え間なく記録し続けているからです。本記事では、Mission Criticalの意味を掘り下げ、基幹システムの本当の価値を明らかにします。
第2回:基幹系と情報系ー入力して記録する世界と加工して情報にする世界 //企業の情報システムは大きく二つに分かれます。ひとつは「基幹系」、もうひとつは「情報系」。両者の役割を正しく理解しないと、システム投資の目的を見誤り、効果の出ないIT化に陥ります。本記事では、基幹系と情報系を「記録」と「加工」という視点で整理し、なぜ両者の違いを明確にしなければならないのかをお話しします。
第1回:基幹システムとは何かー会計システムという誤解 //「基幹システム」という言葉を聞いたとき、多くの日本人は「会計システムのことだろう」と答えます。あるいは、少し知識のある人なら「止まってはいけないミッションクリティカルなシステムのことだ」と答えるでしょう。しかし、どちらも本質を突いた説明にはなっていません。本連載(全5回)では、そもそも基幹システムとは何を指すのか、なぜ誤解が広まったのかを整理し、正しい理解の入口に立っていただきます。
第5章:成果、そして経営コンサルへの道 //変革の道のりは平坦ではありません。だからこそ、迷ったときに拠り所となる「確信」が必要です。 私自身、現場で掴んだ「経営は必ず変えられる」という想いを胸に、今も企業の支援を続けています。
第4章:人を大事にする文化が生む顧客第一 //人の努力や情熱だけでは、持続的な成果は得られません。必要なのは「仕組み」です。 コールセンター改革を通じて学んだのは、仕組みの設計こそが経営を変える力になるということでした。
第3章:変革ー「出社」と「通話時間短縮」に支配されていた現場から //顧客の声は、ときに企業を動かす最大の原動力になります。 「最悪」と言われた現場が「感謝の手紙」に変わったとき、そこには数字では測れない価値がありました。