Leading sentence:AI導入の前に、マネジメントの四則演算をやり直そうー日本企業が失った「基礎体力」を取り戻す // 「AIで競争力を」その言葉、もう聞き飽きていませんか? 日本企業にいま欠けているのは、AIでもデータでもなく、“基礎体力”です。 本連載では、AIを真に活かすためのマネジメント構造を解き明かす全7回のご紹介です
第5回:実装ロードマップと運用設計—二週間×三本で手触りを出す //大型PJは不要。Sprint1:価値の一行化と面倒3点選定/Sprint2:A/B実装とA3更新/Sprint3:複合2点の試験導入。失敗は「価格先行・増築・KPI過多・受注偏重」。進歩で語り、指標で判断すれば、選ばれる側に回れます。
第4回:業界別“価値→モデル”A3サンプル—製造/商社/SaaS/専門サービス //現場でそのまま使えるA3例を4業界分。製造は停止時間△30%、商社は代替承認時間半減、SaaSは予実ブレ半減、士業は期限遵守100%。価値メトリクス先行で値付けし、値引きに頼らない土俵へ。
第3回:“複合”が模倣を難しくする—進歩×面倒解消×収益連動の噛み合わせ //単発の工夫はコピーされます。精度/速度/安心/体験のどれを強めるかを決め、面倒→解消策を3つに絞り、成果や利用量に連動させる。SaaSなら「サブスク×成果連動×データ資産」、装置なら「結果連動×アフター強化×ノウハウ蓄積」など、2〜3要素の複合が鍵です。
第2回:価値は“実装”されてはじめて効く—Who/What/How/Valueの四点合わせ //スローガンでは売れません。Who(誰に)/What(どんな進歩)/How(面倒→解消策)/Value(価値メトリクス連動の収益)をセットで設計し、二週間スプリントで導入日数・稟議通過率・活用率のどれかを必ず動かす—これが“実装”です。
第1回:価値とは「お客さまの進歩」である—“儲け”から切り離す再定義 //「良い製品なのに値下げ要請が止まらない」—原因は“価値=価格”の思考です。価値は成果×確度・時間短縮・不安低減・体験から、支払や手間などの負担を差し引いた純価値。まずは“誰の・どの場面・どんな面倒をどう消すか”を一行で固定します。
第6回(おまけ):“うちは柔軟だから選ばれる”問題—善意をメニューに変える //イレギュラーに応えて喜ばれる—素敵です。ただ、善意のその場対応は人に寄りかかる。やるならメニュー化して、価格と約束を透明に。
第5回:まず90日だけ本気で—”忙しさ軽減を体感する“計画 //永遠の改革は疲れます。90日と区切って、3つの数字だけ追いかけましょう。社員の表情が変わるのは、意外と早い。