IT・DX:第3回 内製化の失敗は“技術”ではなく“構造”の問題である ■■内製化がうまくいかない理由として、「技術力不足」や「人材不足」が語られることは少なくありません。 しかし、本当に問題なのはそこなのでしょうか。 実は、多くの失敗の背景には、“構造”の問題があります。 要件が曖昧なまま、目的が整理されないまま開発を進めれば、外注でも内製でもシステムは複雑化し、運用負荷は増大します。 第3回では、「どこで作るか」ではなく、「何を作るか」が本質であるという観点から、内製化の成否を分ける構造について考察します。
IT・DX:第2回 内製化すれば本当にうまくいくのか? ■■内製化には、「スピードが上がる」「コントロールできる」「外部依存を減らせる」といった大きな期待があります。 しかし現実には、人材不足、採用や育成コスト、意思決定の複雑化など、多くの課題が待ち受けています。さらに重要なのは、内製化しただけでは“問題の本質”は変わらないという点です。 要件が曖昧なまま、業務が整理されないままでは、外注でも内製でも結果は同じです。 第2回では、「内製化すれば本当にうまくいくのか?」を冷静に考えていきます。
IT・DX:第1回 なぜ今、内製化がブームになっているのか? ■■「内製化」という言葉を耳にする機会が急速に増えています。 背景には、ITベンダーへの依存やコスト増大、そして「自社のシステムなのに自分たちでコントロールできない」という企業側の違和感があります。クラウドや開発ツールの進化によって、以前よりも内製化しやすい環境が整ったことも、この流れを後押ししています。 しかし、内製化は本当に企業の課題を解決するのでしょうか。 本シリーズでは、単なる「外注か内製か」という視点ではなく、企業変革の本質という観点から内製化を考えていきます。
人材育成:第5回 経営学部に本当に必要な情報教育とは何か ■経営学部に本当に必要な情報教育とは何でしょうか。本連載では、情報コースが“SE養成”に近づいている現状や、経営とITの分断、技術偏重教育の問題点について考えてきました。最終回では、それらを踏まえ、「ITを使って企業を変える人材」を育てるために必要な教育の方向性を整理します。業務を構造的に捉える力、戦略と現場を接続する思考、正解のない問いに向き合う力—。それこそが、これからの経営学部に求められる情報教育ではないでしょうか。
人材育成:全5回のおまけ 少しだけ個人的な話をさせてください
人材育成:第4回 プログラミング教育では育たない「IT企画人材」とは ■企業のDXを推進する上で、本当に不足しているのは「技術者」なのでしょうか。実際には、経営とITをつなぐ“IT企画人材”の不足こそが、大きな課題になっています。IT企画人材に求められるのは、コードを書く力ではなく、「何を変えるべきか」を定義し、業務を再設計し、ITで実現可能な形へ落とし込む力です。今回は、プログラミング教育だけでは育たない“IT企画人材”とは何か、その本質について整理します。
人材育成:第3回 なぜ情報教育は“作る側の論理”に偏るのか ■大学の情報教育では、なぜ「システムをどう作るか」に重点が置かれるのでしょうか。その背景には、教育そのものが“作る側の論理”で構成されているという問題があります。プログラミングやネットワークは体系化しやすく、教えやすい。一方で、「業務をどう変えるか」「経営戦略をどうITに落とし込むか」といった領域は、正解が一つではありません。今回は、情報教育が技術偏重になりやすい理由と、その結果として失われている「使って変える力」について考えます。
人材育成:第2回 なぜズレたのか?—経営学とITの“不幸な分断” ■なぜ経営学部の情報教育は、“SE養成”のような形になってしまったのでしょうか。その背景には、長年続いてきた「経営とITの分断」があります。企業では、ITは専門部門や外部ベンダーに任せるものとされ、経営と切り離されてきました。その構造は教育現場にも持ち込まれ、「経営は経営」「ITはIT」と別々に教えられる状況を生み出しています。今回は、この“不幸な分断”が、現在の情報教育にどのような影響を与えているのかを掘り下げます。