第3回:アドバイザーに必要な資質とは何か //アドバイザーに本当に必要な資質は何でしょうか。 知識や経験は当然として、最も大事なのは「恣意的な情報を提供しない姿勢」です。情報源の客観性と収益構造の透明性。これがなければ、どんな立派な助言も経営を誤った方向に導いてしまいます。
第2回:経営における「情報」の特性とアドバイザーの役割 //「人・物・金」に続く第4の経営資源は「情報」です。 情報は使っても減らず、人々の気持ちを動かす力を持ちます。だからこそアドバイザーには、恣意を排して客観的で公正な情報を提供する姿勢が求められます。無料の情報に飛びつく前に、その出所と目的を見極めていますか?
第2回:DXを誤解していませんか?―IT導入=DXではない //前回(第1回9/15)は、日本が国際的な競争力や生産性の面で厳しい位置にあることを確認しました。その背景には「デジタル化の遅れ」や「生産性の伸び悩み」があるのですが、実はもっと根本的な問題が潜んでいます。それは DX(デジタルトランスフォーメーション)に対する日本社会の“誤解” です。
第1回:なぜ「コンサルティング」ではなく「アドバイザリー」なのか //「コンサルティング」と「アドバイザリー」の違いをご存じですか? 報告書やシステム導入に依存する“丸投げ型コンサル”では、経営の意志は現場に届きません。当社が提供するのは、依存を生まず、自社で考え続けられる仕組みを残す「戦略的アドバイザリー」です。
第5回:ERPの本質を活かすDXー戦略と業務をつなぐ未来 //ERPを導入した企業の多くが「DXを実施した」と考えますが、それは大きな誤解です。ERPはあくまで経営基盤に過ぎず、それ自体がDX(デジタルトランスフォーメーション)を保証するものではありません。では、ERPをどう活かせばDXにつながるのでしょうか。本稿では、ERPとDXの関係を整理し、未来への活用の方向性をお話しします。
第6回付録:ERPを会計システムと勘違いすると何が起きるのか? //日本では「ERP=会計システム」と思い込んでいる企業が非常に多いのが現実です。しかし、この発想はERPの本質を理解していない大きな誤解です。ERPを単なる会計の道具として扱うと、莫大なIT投資が無駄になり、経営基盤としての価値を失ってしまいます。さらに残念なことに、ITベンダー自身がこの誤解を利用し、「会計システムの刷新こそERP導入だ」と甘い言葉で企業を誘導しているケースも多々見受けられます。本稿では、この構造的な問題を指摘し、真のERP活用の姿を明らかにします。
第4回:業務モデリングとは何かーERPを成功させるための設計図 //ERPを導入したのに「思ったほど成果が出ない」「現場が結局Excelに戻ってしまう」。この原因の多くは、企業が「業務をモデル化する」という作業を軽視したことにあります。業務モデリングとは単なる図表作成ではなく、経営の意志を現場業務に落とし込み、全社で共通理解を持つための設計作業です。本稿では、その本質を丁寧にお話しします。
第3回:ERP導入の落とし穴 ― なぜ日本企業は失敗するのか //「ERP導入=失敗」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。導入費用は莫大なのに、結局うまく使いこなせず、“ERPは役に立たないシステム”というレッテルを貼ってしまう企業も少なくありません。しかしERPそのものが悪いのではありません。失敗の根本原因は、日本企業の業務文化や導入姿勢にあるのです。